オープンハウスとは?
長岡技術科学大学では、全国の高等専門学校の学生に対し、本学の施設・設備及び教育研究分野の諸情報の提供を行い、高等専門学校学生の大学における体験学習(インターンシップ)の一助とすることを目的とし、オープンハウス事業を実施しております。
画像・メディア工学研究室における実施例
研修テーマ
2024年度の研修テーマは、「画像処理AIのプログラミングを実践してみよう!」です。スマートフォンでの顔認証や画風変換、生成AI(人工知能)による画像生成など、画像処理AIは様々な場面で活用されています。本研修では、画像処理AIのプログラミングを実践し、受講生自らが考案する個別課題の解決に取り組みます。
(主な実施内容)
・個別課題の設定:画像認識・物体検出・検索等の実践的な課題を教員・チュータと検討します。希望に応じて、音声やテキストなど画像以外のデータも扱えます。
・基礎演習:画像処理AIのプログラミングの基礎を演習します。画像処理AIだけでなく、様々な用途に広く利用されているプログラミング言語であるPythonを用います。
・実践演習:教員・チュータと相談しながら、個別課題を解決するための画像処理AIのプログラミングを実践します。
・成果発表:各自のプレゼン、参加者のディスカッションを通じて、本研修を総括します。
【参考:2024度の実施テーマ】
・見分けのつかない野菜を分類する
・”カメラマンロボット”の眼を作る
・カラーコードから抵抗値を自動で計算する
【参考:2023度の実施テーマ】
・道路の標識とその文字の検出
・骨格検出による手のジェスチャー分類
・色覚障がい者支援のための肉の生焼け検知
・歩きスマホの検出
【参考:2022度の実施テーマ】
・野菜の病気検出のための画像処理
・交通事故予防のための画像認識AI
・プライバシー保護のための壁やガラスへの映り込みの除去
・レシピ検索のための冷蔵庫内の食材認識
【参考:2021度の実施テーマ】
・低画質な画像を高画質に改善する超解像技術
・ノイズ環境下でも画像中の物体を判別できる深層学習 (ディープラーニング)
・顔の画像を用いた感情認識
エッジAI
エッジAIと呼ばれる近年注目を集めている新しいAIのプログラミングも体験できます。エッジAIは、小型端末(エッジデバイス)上で動作可能なAIです。従来のAIはサーバ上でプログラムが実行されますが、エッジAIはIoTデバイス上でビッグデータをセンシングするだけでなく、AIを動作できます。さらに、消費電力や通信量の削減、リアルタイム性の向上、プライバシー保護等が可能となるため、エッジAIを活用した新たな価値創出が期待されています。例えば、エッジAIを活用することで、遠隔地の画像モニタリングシステムを実現できます。以下の動画では、エッジAIを用いて遠隔地の人物を検出し、“密”であるか否かをモニタリングした例を紹介します。
サイバー道場
研究・実装のTIPSをサイバー道場 (要パスワード) にまとめています。
サイバー道場を適宜参照しながらオープンハウスを実施します。