オープンハウス

オープンハウスとは?

長岡技術科学大学では、全国の高等専門学校の学生に対し、本学の施設・設備及び教育研究分野の諸情報の提供を行い、高等専門学校学生の大学における体験学習(インターンシップ)の一助とすることを目的とし、オープンハウス事業を実施しております。

画像・メディア工学研究室における実施例

研修テーマ

2023年度の研修テーマは、「画像処理の基礎 ~Jetsonやラズパイを用いたエッジAIのプログラミング~」です。顔認証・画風変換・不要領域の削除など、画像を対象とした人工知能(AI)が身近に活用されています。今後も、製品検査の自動化・ロボットによる職人技の再現・安全/安心を守る環境モニタリング等を実現すべく、AIの更なる発展が期待されています。かつてAIの開発には巨大な計算サーバと専門的なプログラミングスキルが必要でしたが、今や小型のデバイスと便利なサービスを活用することで誰もが挑戦できるようになりました。本研修では、Jetsonやラズパイを用いて、エッジAIと呼ばれる新しいAIのプログラミングを体験します。Pythonの基本を学んだ後、実データを対象とした画像認識・物体検出・検索等の実践的な課題解決を通して、画像処理の基礎を身につけます。

【参考:2023度の実施テーマ例】
 ・道路の標識とその文字の検出
 ・骨格検出による手のジェスチャー分類
 ・色覚障がい者支援のための肉の生焼け検知
 ・歩きスマホの検出

【参考:2022度の実施テーマ例】
 ・野菜の病気検出のための画像処理
 ・交通事故予防のための画像認識AI
 ・プライバシー保護のための壁やガラスへの映り込みの除去
 ・レシピ検索のための冷蔵庫内の食材認識

【参考:2021度の実施テーマ例】
 ・低画質な画像を高画質に改善する超解像技術
 ・ノイズ環境下でも画像中の物体を判別できる深層学習 (ディープラーニング)
 ・顔の画像を用いた感情認識

エッジAI

上記研修では、エッジAIと呼ばれる近年注目を集めている新しいAIのプログラミングを体験します。エッジAIは、小型端末(エッジデバイス)上で動作可能なAIです。従来のAIはサーバ上でプログラムが実行されますが、エッジAIはIoTデバイス上でビッグデータをセンシングするだけでなく、AIを動作できます。さらに、消費電力や通信量の削減、リアルタイム性の向上、プライバシー保護等が可能となるため、エッジAIを活用した新たな価値創出が期待されています。例えば、エッジAIを活用することで、遠隔地の画像モニタリングシステムを実現できます。以下の動画では、エッジAIを用いて遠隔地の人物を検出し、“密”であるか否かをモニタリングした例を紹介します。

サイバー道場

研究・実装のTIPSをサイバー道場 (要パスワード) にまとめています。
サイバー道場を適宜参照しながらオープンハウスを実施します。