オープンハウスとは?
長岡技術科学大学では、全国の高等専門学校の学生に対し、本学の施設・設備及び教育研究分野の諸情報の提供を行い、高等専門学校学生の大学における体験学習(インターンシップ)の一助とすることを目的とし、オープンハウス事業を実施しております。
画像・メディア工学研究室における実施例
研修テーマ
2022・2021年度の研修テーマは、「画像処理の基礎 ~AIソフトウェアやエッジデバイスのプログラミングを体験してみよう!~」です。本研修では、画像の圧縮、強調、分割、コントラスト補正、ブレ除去等の画像処理の基礎技術を学びます。これらの技術は、PhotoshopやPaintShop等の既存ソフトウェアに用いられているだけでなく、画像や映像の認識、検索、推薦といった高度な意味理解の基礎を成しています。本研修では、線形代数やPython、MATLABの基礎から始め、最先端のAI (人工知能) ソフトウェアやエッジデバイスのプログラミングを体験してもらいます。本研修が、皆さんの画像処理に関連する研究の第一歩となるように、丁寧にレクチャーします。
【参考:2022度の実施テーマ例】
・野菜の病気検出のための画像処理
・交通事故予防のための画像認識AI
・プライバシー保護のための壁やガラスへの映り込みの除去
・レシピ検索のための冷蔵庫内の食材認識
【参考:2021度の実施テーマ例】
・低画質な画像を高画質に改善する超解像技術
・ノイズ環境下でも画像中の物体を判別できる深層学習 (ディープラーニング)
・顔の画像を用いた感情認識
エッジAI
上記研修では、エッジAIと呼ばれる近年注目を集めている新しいAIのプログラミングを体験します。エッジAIは、小型端末(エッジデバイス)上で動作可能なAIです。従来のAIはサーバ上でプログラムが実行されますが、エッジAIはIoTデバイス上でビッグデータをセンシングするだけでなく、AIを動作できます。さらに、消費電力や通信量の削減、リアルタイム性の向上、プライバシー保護等が可能となるため、エッジAIを活用した新たな価値創出が期待されています。例えば、エッジAIを活用することで、遠隔地の画像モニタリングシステムを実現できます。以下の動画では、エッジAIを用いて遠隔地の人物を検出し、“密”であるか否かをモニタリングした例を紹介します。
サイバー道場
研究・実装のTIPSをサイバー道場 (要パスワード) にまとめています。
サイバー道場を適宜参照しながらオープンハウスを実施します。